医療現場でのインフルエンザの予防ポイント

インフルエンザは、医療現場で働く看護師にとって身近なウイルス感染症の一つですが、病室や診察室、ナースセンターなどでの感染拡大を防止するためにも日ごろから有意義な取り組みをすることが重要となります。インフルエンザの流行の状況については年度によって違いがありますが、まずは自分自身が感染しないために、例年の流行期の前にワクチン接種を確実に済ませることが大事です。また、インフルエンザの予防に努めるために職場にいる時だけでなく、プライベートでもマスクの着用を義務付けたり、手洗いやうがいを徹底したりする必要もあります。

看護師がインフルエンザの正しい予防のポイントをきちんと押さえるには、独学だけでなく感染症の専門家によるセミナーに参加をしたり、内科の専門医にアドバイスを貰ったりすることも有効です。なお、高齢の患者の数が多い病棟においては、持病だけでなくインフルエンザウイルスが引き起こす肺炎や脳症などが致命傷になってしまうこともあります。こうしたリスクに対処をするには、日ごろから院内の換気や湿度の調節を適切に行うのはもちろん、看護師が率先して個々の患者に消毒や健康管理について呼びかけをすることも大切です。

その他、万が一のケースに備えて、職員間で行うミーティングの際に、インフルエンザを含めた感染症の予防方法について意見交換をしたり、季節ごとの感染症対策に関する共通の情報共有を図ったりすることも重要になってきます。インフルエンザに罹ってしまわないためにも、流行時期や予防法の知識など、看護師が知っておくべきポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。